伏見工の流れをくむ京都工学院が、京都成章とのライバル対決に敗れた。

前半2分に先制トライを許した直後、BK陣の展開力で敵陣深く攻め込んだが、ハンドリングミスが出た。結果的に完封負けだ。

グラウンドで見守った“泣き虫先生”こと、山口良治総監督(77)は「チャンスで必ずと言っていいほど、小さなミスが出た。それが力と言ってしまえば、それまでですが…。先制できていたらねえ」と残念がった。今年2月15日に喜寿を迎えた。この日、つえを手にしていたが、顔色は良く体調は良さそう。健康チェックの通院は2カ月に1度ほどで「コロナでステイホームですよ。テレビばっかり見てね。まあ口が卑しいから、食欲だけはあります」と笑った。

5大会ぶり21回目の花園出場の可能性は、まだ残っている。第100回記念大会のため近畿代表1枠が“増枠”されており、今後は2府4県の2位6校のトーナメントに出場する。山口総監督は「見に行くつもりです」と、孫のような部員たちに期待した。