ショートプログラム(SP)2位の坂本花織(20=シスメックス)はフリー150・31点の合計222・17点だった。

2季目となった「マトリックス」を演じ、昨季6位に沈んだ国内最高峰の舞台を滑り抜けた。

新型コロナウイルスで今春は約1カ月半、氷に立てなかった。18年平昌五輪6位。肩書こそ「オリンピアン」だが、自宅近くの公園で踊った。リモートでフランス人振付師のリショー氏につなぎ、振り付けを磨いた。そんな教え子を中野園子コーチは「蚊に刺されて大変だったらしい。別に他の人に『坂本花織だ』と言われようが平気。それが『普通の子』であり続けられる、彼女のいいところ」と評していた。

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