3大会連続出場の南北優勝校が初戦で散った。北北海道代表の旭川龍谷は山形中央(山形)に0-15で敗れ、79年度大会以来41大会ぶりの白星を挙げられなかった。

南北海道代表の札幌山の手は鹿児島実(鹿児島)に14-19で逆転負けし、16年度大会以来の初戦敗退を喫した。前日27日に敗れた函館ラサールを含め、道勢3校が第100回の記念大会を飾れなかった。

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ノーサイドの笛に旭川龍谷の選手たちはぼうぜんと立ち尽くした。山形中央にまさかの完封負け。藤平哲成主将(3年)は「今年こそは絶対1勝と決めていたけど、なかなか苦しい展開が多かった」。39大会ぶりに出場した18年度から3大会連続で花園の舞台で先発したFBも、厳しい現実を受け止められないでいた。

前半2分に自陣5メートル付近のラックから左隅に先制トライを許すと、同22、25分にもトライを献上。15点を追う後半には持ち味のスピードあるBK陣が敵陣深くまで攻め込むも、ミスで好機を失い、最後までリズムに乗れなかった。就任18年目の小西良平監督(43)は「緊張と相手のプレッシャーで(得点を)取り切れなかった」と肩を落とした。

前夜には北大会で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、入院中のロック能祖陸斗(3年)から3年生12人にメッセージ動画が届いた。ベンチにかけられた背番号5のジャージーとともに戦ったが、41大会ぶり白星の吉報を届けられなかった。能祖の弟旺佑(2年)は「また花園に戻ってきたい」。次こそ1勝をつかむため、強くなって帰ってくる。

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