京都成章に“優等生なジャイアン”あり-。193センチ、113キロのロック本橋拓馬が、先制トライで流れを呼び込んだ。前半5分、相手陣で力強い突進を披露してインゴールへ。以降もチャージを決めるなど、体を張った。

「ちょっとかしこまったジャイアン。優等生なジャイアンになってきましたね」

試合後の取材エリア。笑顔でそう評したのは、湯浅泰正監督(56)だった。

1年時から花園を経験して16強。前回は主力として8強に貢献した。先発FWで2年生は本橋1人だった。自身はこう振り返った。

「去年は3年生についていっていただけ。最終学年になって、去年を経験しているのは僕しかいない。意識が変わりました」

肩書はFWリーダー。体を張る姿で手本となるだけでなく、周囲を見渡し、仲間に役割を与える。湯浅監督は「モールだったり、ラインアウト。そこで(有効的に)人を使いながら、よく考えてやってくれている」。FB辻野とともに、チームに欠かせない核となっている。

3年連続の年越しが決まり、次戦は元日に尾道(広島)と戦う。卒業後に帝京大へ進む本橋は「1戦1戦どれだけ成長できるか。日本一になるために、この機会をどれだけ生かせるか」と迷うことなく言い切った。チームの最高成績は4強。悲願の日本一へ、ジャイアンの戦いは続く。【松本航】

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