流経大柏(千葉)は今大会3度目の関西勢撃破を目指したが、1歩及ばなかった。大阪朝鮮高(大阪第2)と対戦して10-14と惜敗し、4強入りを逃した。

インゴールが遠かった。試合終了間際約20分間、敵陣ゴール前で猛攻を仕掛けた。平均体重100キロ超の重量FW陣のモール攻撃で迫ったが、大阪朝鮮高の執念が勝った。試合終了を告げる笛が鳴ると、選手たちは涙を流してグラウンドに伏した。

前半16分、大阪朝鮮高に先制トライを許して0-7で折り返した。後半4分には敵陣ゴール前で得たラインアウトからモールで押し込み、ダブルキャプテンの1人でフッカーの当真蓮(3年)がボールをねじこんだ。その後は互いに1トライずつ奪い4点差となったが、あと1歩が遠かった。相亮太監督は「トライを取れるチャンスはあったけど、大阪朝鮮高のFWが非常にすばらしかった」。死闘を演じた相手チームをたたえた。

3回戦の常翔学園(大阪第3)戦で決勝トライを決めたNO8のディアンズ・ワーナー(3年)は「ゴール前でFWが自信を持って前に出ようと思ったけど、(トライが)取り切れなかった」。高校生活最後の花園の舞台を振り返り「海外をみてもこんなに多くの高校生のチームが集まって戦うことは、あまりないと思う。最後まで全力でやりきれた」とすがすがしい表情を浮かべて大会を後にした。【平山連】