世界初のプロダンスリーグ「Dリーグ」が10日夜、今夏開催予定の東京オリンピック(五輪)会場として利用される東京・有明アリーナで開幕する。

24年パリで「ブレイクダンス」が初採用されることが決まった。国内プロリーグが本格始動することを追い風に、競技の普及や3年後の本大会でのメダル獲得に向けた選手強化の場につながりそうだ。

初シーズンは9チームが参加し、半年間にわたって熱いバトルが繰り広げられる。年間12ラウンドのレギュラーシーズンを戦い、各ラウンドに出演するのは1チーム8人。ラウンドごとに順位が出て、各チームに勝ち点が分配される。上位4チームがトーナメント方式のチャンピオンシップに進出し、年間チャンピオンの座を争う。

開幕戦は全チームがパフォーマンスを披露。4人の審査員の出した点数と視聴者投票の合計得点で順位を競う。新型コロナウイルスの影響により無観客開催となったが、インターネットでライブ配信される。

◆Dリーグ 世界初のダンスプロリーグ。初年度はエイベックスやサイバーエージェントがチームオーナーとなり、9チームが参加。全12ラウンドのレギュラーシーズンで争われ、上位4チームによるチャンピオンシップを経て6月末に初代シーズンチャンピオンが決定する。

◆ブレイクダンス 起源は70年代のニューヨーク・サウスブロンクス地区。抗争が絶えなかったストリートギャングたちが停戦調停と前後して、クラブパーティーのような空間で音楽を掛けて踊ったのが始まりとされる。踊り手はその頭文字を取って「ビーボーイ」や「ビーガール」と呼ばれ、DJ、MC、グラフィティと並ぶヒップホップ文化の4大要素として広がり続けている。24年パリオリンピック(五輪)で初めて採用された。