競泳男子の渡辺一平(23=トヨタ自動車)が17日、2月のジャパン・オープン(東京アクアティクスセンター)で自身の日本記録2分6秒67の更新を掲げた。

「今の練習ならば、日本記録を出せる自信を持っている。ラスト50メートルがかぎ」と手応え。奥野コーチも「強化は順調で、本人も非常に意欲的です。2月に2分6秒台という目標は十分、達成できる」と太鼓判。ぐっと成果が出ているこの機会を逃さず、自由形でエントリーしていた北島康介杯(22~24日)を回避して、トレーニングを最優先にして、日本新を目指す構えだ。

昨年12月の日本選手権は2分7秒08で連覇。2月に日本新、代表選考を兼ねた4月の日本選手権で世界記録2分6秒12の更新と青写真を描く。渡辺は「4月に世界のライバルがびっくりするようなタイムを出したい。今までよりも、世界記録を更新する自分をイメージできている」とした。

コロナ禍の行方は見えないが「僕ができることは自身が感染しない、感染リスクを下げる、そして金メダルをとる準備をすることだと思います」とした。2度目のオリンピック(五輪)イヤーの抱負について「記録と共に記憶に残るスイマーに」と色紙にしたためた。【益田一弘】