全国高校ラグビー準優勝の京都成章が新チーム初の公式戦を行った。9日の初の花園決勝戦で得た経験を胸に、100点ゲームの大勝発進。31日のBブロック決勝戦で洛北に勝てば、近畿大会(2月13日開幕、滋賀)出場が決まる。

まだ主将も決まっていない新チーム。この日はSO大島泰真(2年)ら花園を戦った主力級はメンバーから外れた。旧チームの大黒柱だった巨漢ロック“ジャイアン”本橋拓馬(3年)の弟、FB本橋尭也(1年)らフレッシュな顔ぶれで、登録16人の花園高に攻め手を緩めず、17トライを量産した。ゲーム主将を務めたCTB藤原洋斗(2年)は「初めて公式戦に出る子もいて、少し硬かったですが、練習でやっていることはしっかり出せたと思います」と話した。

花園決勝で桐蔭学園に敗れて得た課題は「基礎」と「コンタクト」の徹底だ。藤原は「桐蔭さんはとにかく基礎ができていた。コンタクトが強かった。ですから、みんなはそこを意識しています」という。新たに招いたトレーナーに「ボディーコントロール」を高めるメニューを教わった。上半身と下半身を連動させる動きなどを連日、練習前に約30分行う。

主将選び、新チームのスローガン作りは近畿大会出場権を手にした後になりそうだ。「どんな相手でも、1回戦でも決勝戦でも油断せず、全力でつぶす。今はそらだけです」と藤原。花園準優勝から、花園制覇へ。まず1歩踏み出した。