白血病から復帰した競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が26日、都内の日大キャンパスで練習を公開した。

50メートル、100メートルのそれぞれ自由形とバタフライで出場資格が確実な日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)へ「種目を絞る可能性も全部に出る可能性もある。まずは決勝に残ることを目標に。出られることを全力で楽しみたい」と話した。

同選手権は東京五輪代表選考を兼ねる。池江は24年パリ五輪が大目標で、東京五輪はその途上にある位置付け。「自分の体のことは自分が1番よくわかっている。もしかしたら(東京五輪に)いっちゃうかもしれないが、体としてはパリという意識がある」。現在も6週間に1度は通院して、抗ウイルス剤を毎日服用。スタート改善のために、体重を5キロ増やす体作りの最中でもある。「可能性があれば、頑張りたいけど。五輪、五輪というよりは、今の泳ぎ、ここまで戻って結果を出し始めていることを見てほしいところです」。

今年の目標は、50メートル種目での王座奪還。「ここまで早く戻ってくるのは想定外だった」という20歳は、まずは日本選手権で今のベストを尽くす。【益田一弘】