札幌山の手ラグビー部前主将で全国高校大会の舞台に2度立ったSO木津谷勇輝前主将(18)も学びやに別れを告げた。

19年ワールドカップ(W杯)日本大会で主将を務めたOBリーチ・マイケル(32=東芝)と同じ東海大に進学する。「日本代表で活躍するという将来を描いている。リーチさんのように、そこに向けて良い道をたどれたら」。桜のジャージーを身にまとうために歩みは止めない。

主将として迎えた最後の花園。14-19で逆転負けした鹿児島実(鹿児島)戦は、残り3分で右足首を骨折し最後までグラウンドに立つことができなかった。「自分のラグビーを見つめ直す良い時間になった。無駄な時間ではなかった」。接触が伴い故障の多い競技。ケガの経験もプラスに捉えた。前日2月28日には1、2年部員と3年生で対決。まだプレーできず監督として挑んだ。後輩チームに敗れ「新チームはとても強かった。頼もしい」。前主将の最後の務めを果たした。

高校日本代表も集う強豪の東海大では一からのスタートだ。「トップレベルの選手が周りにいて、自分がしっかりラグビーをできれば必然的にうまくなる環境がある」。校舎の玄関に飾られたリーチのジャージーを横目に「いつか自分も飾りたい」と夢を描いた。