B1新潟アルビレックスBBの新人スタッフ、半杭(はんぐい)隆治アナリスト(22=東海大4年)がプロの舞台で奮闘している。1日付で入団し、対戦相手の分析、練習の補助などを行っている。

昨年12月の東海大のインカレ優勝は学生スタッフとして貢献。次節サンロッカーズ渋谷戦(20、21日、アオーレ長岡)を含み、リーグ戦は残り18試合。裏方の“新戦力”が反転攻勢をかける新潟を支える。

加入直後から半杭アナリストは戸惑うことなく仕事に徹してきた。練習中はリバウンドやボール拾いで動き回り、練習後は東海大同期、SG西田優大(22)らの自主トレの相手をする。自宅では戦力分析に取り組む。次節のSR渋谷戦の分析を青木勇人監督代行(47)に任された。15日の練習から本格化する対策に合わせ、11日から作業に入った。相手の試合映像を見た後、要点を見直し、編集。「どんな情報か、分かりやすくシンプルなものを伝えるように」と注意を払う。

東海大では学生コーチを希望して入部。「初めから選手ではなくスタッフになりたかった」。その熱意は「最高の思い出」というインカレ優勝として実を結んだ。西田は「頼りになります。いてくれて助かる」と信頼する。

「Bリーグの監督になる」という目標がある。分析に定評がある青木監督代行は身近な手本。「チームマネジメント、選手との距離感と常に学んでいます」。チームに貢献したいという気持ちも強まった。「新潟に来て、ファンに支えてもらっているということを実感した。より責任を持ってやりたい」と意欲を新たにする。【斎藤慎一郎】

◆半杭隆治(はんぐい・りゅうじ)1998年(平10)10月3日生まれ、東京都出身。東京・砧南中ではポジションはGで、高校は群馬・桐生第一に進学。東海大では学生コーチに専念。日本バスケットボール協会公認D級コーチライセンスを保有する。