バレーボール女子代表主将の荒木絵里香(36=トヨタ車体)が17日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で今月から始まった代表合宿での手応えを口にした。オンライン会見に応じて「昨年以上にこの夏のオリンピックに懸ける思いが高まってスタートできている」。東京五輪(オリンピック)に向け、チームの仕上がりに自信をのぞかせた。

優勝を目指した今季Vリーグで所属チームは11位で終え、荒木は「チームとしても個人としても結果が残せず、苦しいシーズンだった」。3年ぶり8回目となるブロック勝を獲得したが、勝利に導くことができず悔しさが残った。コンディションは問題なく、今後速いテンポのバレーを展開するために連係を深めていきたいと意欲を見せた。

仲間の存在にも刺激を受けている。Vリーグと皇后杯2冠を獲得したJTで主将を務めた小幡、共に準優勝ながら若い選手が多い東レをまとめあげた黒後、エースとしてNECを3位に導いた古賀。「すごくリーグで自信をつけて、合宿に入ってきた。代表では自分がキャプテンをやっていますが、(3人は)キャプテンをやっているような発言や立ち居振る舞いをしてくれて、良いチーム作りができている」と頼もしい存在に映る。

5月1日には本大会でも使用する東京・有明アリーナで、中国と国際親善試合を有観客で行う。荒木は「国際大会が全くやれてない中で、オリンピックの本番の会場で世界一の中国と戦えることはすごく貴重な機会。手応えを感じられるような試合ができるように、そこをターゲットにして練習しています」と話した。【平山連】