自前で次代の折茂を輩出する。バスケットボールBリーグ、レバンガ北海道のU18が4日、今春に校名変更で恵庭市内に移転した北海道文教大付の体育館で始動した。昨秋のトライアルで合格した11人の精鋭は、プロも指導できるS級ライセンス所有の斎藤拓也監督(37)の指導を受け、強化を図る。力をつけ規定に沿って登録されれば「特別指定選手」として、Bリーグの舞台に立つことが可能となる。

初日から濃厚な授業となった。練習前、1時間のミーティングで斎藤監督は「みんなはプロに直結したアスリート。自覚と責任感を持ってコートに立ってほしい」と心構えからスタート。その後は、18年発足のU15出身者8人と、外部から加入した3人が約2時間半、汗を流した。苫小牧啓北中から加入の村上琥羽(こう、15)は「武器は3点シュート。1日でも早く特別指定選手になり、将来は折茂さんのようになりたい」と思い描いた。

連携協定を結ぶ札幌保健医療大のサポートで全選手の体重、体調、食事の記録を取り分析。練習にはトップチームと同じメニューも組み込まれる。斎藤監督は「特に守備の部分はトップチームの考え方と共通する」と説明した。心構え、食事、練習と高い意識付けのもと、予備軍を育てる。

最初の公式戦は、Bリーグ主催で5月から開催予定の地域リーグ戦。高校の部活とは一線を画すが斎藤監督は「高校や大学、社会人のチームとも実戦機会を設けたい」と話した。11日にはトップチームの前座で、昨年ウインターカップ出場の北海道栄と初の対外試合を行う。U15出身で全国U15選手権(1月)のベスト5に選出された内藤耀悠(てるちか、15)は「プロになるには技術も身体能力も上げていかないと」。高い目標を定め、貪欲に自身を磨いていく。【永野高輔】

◆道内スポーツクラブの下部組織からのトップリーグ参戦 サッカーJ1コンサドーレ札幌はU-18の選手が随時、トップチームの練習に参加しており、規定に基づき「第2種トップ可」選手に登録されればJリーグ出場が可能になる。フットサルFリーグのエスポラーダ北海道はセカンドチームがあり、特別指定選手制度の規定に沿って申請すれば、セカンドチームの選手がFリーグに出場できる。昨季は高山賢太(22)ら4選手が同制度で登録された。