5日午後5時5分から、4種目の決勝が行われる。第3日も代表内定者のラッシュが予想される。

注目は、男子200メートル自由形。「カツオ」こと松元克央(24=セントラルスポーツ)が、自身が持つ日本記録1分45秒13の更新をかけて出陣する。松元は19年世界選手権銀メダル。欧米の壁が高い花形種目の自由形で、五輪メダルが期待される存在だ。準決勝は全体トップの1分47秒61で通過。五輪を見据えて1分44秒台突入に照準を合わせている。今大会は日本新に100万円、世界新に300万円の賞金が設定されており「カツオ」が「100万円1号」の可能性もある。派遣標準記録は1分45秒76。また同種目は800メートルリレーの代表選考も兼ねる。リレー派遣標準記録は1分47秒08を切って4位に入れば、リレー代表に内定する。萩野公介、江原騎士、高3の柳本幸之介、高橋航太郎らがリレー代表を争う。

女子100メートル背泳ぎは、リオ五輪代表の酒井夏海、白井璃緒が優勝争いの軸になる。派遣設定記録は59秒71、メドレーリレー派遣設定記録は1分0秒25。

男子100メートル背泳ぎは、第一人者の入江陵介が強さを見せている。準決勝ですでに派遣標準記録53秒40で泳いでおり、決勝では52秒台を狙っている。リレー派遣標準記録53秒85は眼中にないだろう。今大会最初の種目で4大会連続五輪を順当に決める構えだ。

女子100メートル平泳ぎは、青木玲緒樹と渡部香生子の決戦になる。準決勝のタイムはわずか0秒03差で青木がトップ、渡部が2位。抜群のスタートダッシュが誇る青木、後半に強い渡部とレースパターンも対照的。派遣標準記録は1分6秒97、メドレーリレー派遣標準記録は1分7秒07となっている。

今大会は第2日の4日までに、女子バタフライの池江璃花子ら7人が東京五輪代表に内定している。