東京五輪代表に内定した池江璃花子(20=ルネサンス)が、準決勝2組4レーンで登場した。54秒36をマークして同1着だった。

予選ではいきなり400メートルリレー派遣標準記録を突破した。予選3組で全体1位の54秒30を記録。1月の北島康介杯での55秒35から1秒05もタイムを上げた。予選で唯一、54秒台を記録。54秒30は20年度日本ランキング1位五十嵐の54秒42を上回る記録だった。

池江は4日に女子100メートルバタフライで57秒77を出して優勝。400メートルメドレーリレー派遣標準記録を突破して、五輪代表に内定した。2月に同種目を泳いでから1秒67もタイムを短縮する驚異的な泳ぎを見せた。大目標は24年パリ五輪だったが、その途上にある東京五輪に手が届いた。

レース後は大粒の涙を流して「優勝できるとは思っていなかった。いますごく幸せです」と口にした。その上で、100メートル自由形に向けて「あと3本残っているので気を抜かずに頑張りたい」と話していた。

100メートル自由形は、派遣標準記録が53秒31。400メートルリレーの代表選考も兼ねており、リレー派遣標準記録は54秒42。もともと池江にとってリレーメンバー4人に入ることが最も代表に近いと目されていた。池江自身も、大会前の2日には「1フリ(100メートル自由形)はいろんな意味で楽しみな種目」と口にしていた。

最初の種目で東京五輪代表を決めて、気持ち良く臨んだ2種目目だった。