白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が53秒98で優勝した。個人の五輪派遣標準記録53秒31には届かなかったものの、400メートルリレー代表には内定。東京五輪に出場できる2つ目の種目をつかみ取った。
クールダウン後の一問一答は以下の通り。
-イーブンペースという話をしていた。その狙いは
池江 準決勝は、練習を想定して、そんなに思い切りいったというか、レースの中で練習を取り入れた形だったので。正直、体力的にも自信がある方ではなかったですし、3本、全力でいきすぎると今日の決勝に響くんじゃないかなと考えていたので。
-50メートルでは0秒04差の2位だった
池江 正直、25秒台後半で前半を折り返したかったんですけど、26秒1ぐらいだったのかな。あまり納得できるレースではなかったんですけど、後半の粘りはしっかりできたかなと思うので。まあ、前半のスピードは自分的にはあると思うので、これからもう少し、100の泳ぎを評価していかないといけないなと思います。
-2つ目の優勝
池江 この種目も狙ってなかったというか。まあ4位に入れるか、派遣を切れるか、そういう勝負になってくるんじゃないかなと。ただ、思ったより予選から速いタイムで泳げたので、53秒台は出るだろうと思っていたので。53秒8を目標にしていて53秒9だったので。もう少し出したかったなと思います。
-東京五輪では400メートルリレーは初日に予選がある。
池江 100メートルのバタフライも今まで1番最初にレースがあったりしてて。初日の流れって日本にとっても大事だと思うので。自分がチームを引っ張っていくようなつもりで。2回目の五輪にになるので、雰囲気だったり、ここも同じ会場だと思いますし、リレーのチームを特に引っ張っていけたらなと思います。
-振り返って
池江 体力的にきつかった。100のバタ3本を泳いだダメージもあったし、今の100の自由形の決勝を泳いだダメージも、なかなかある。まだまだ体力が追いついていない感じがある。
-選考会の緊張感。疲労は想定と違うか
池江 もともと、こういう結果を狙っていなかったし、でもしっかり結果がついてきてくれて良かった。あと数カ月でどこまで体力をつけて記録を伸ばせるか。これからの課題です。
-昨日のレースをどう生かしたか
池江 後半の伸びというのを、昨日の準決勝は正直、練習と思って臨んだレース。とりあえず後半、上げるというイーブンの形のレースを想定して泳いでいた。ラスト25メートル、15メートルの攻めという泳ぎを意識したレース展開でした。
-五輪はやはりうれしかったか
池江 そうですね。やっと4人で派遣を切って、あらためてオリンピック決まったなと思うのと、5年前の選考会は全員切っていなかったので、すごくハイレベルな4人がそろったなと思いました。