ラグビー元日本代表で近鉄のFB正面健司(37)が、今季限りで引退することを16日、公表した。自身のインスタグラムに、以下のように報告した。

「今シーズンをもちまして、引退します。皆様の応援がいつも僕の背中を押してくれていました。ありがとうございます」

大阪・守口市生まれ。東海大仰星(現東海大大阪仰星)では1年生レギュラーとして、冬の全国高校ラグビーで優勝を経験。3大会連続で花園の地を踏み、華麗なステップとキックで注目を浴びた。同志社大学に進み、SO、FBなどをこなす万能選手として活躍。ドレッドヘアでトライを重ねる姿は個性的で、かつての大学ラグビー界のスター選手だった。大学時代の02年に、日本代表に初選出されている。

トップリーグのトヨタ自動車、神戸製鋼を経て、19年から出場機会を求めて近鉄(現トップチャレンジ)へ。

人気があり、記憶に残る選手だった正面は「丈夫に産んでくれた両親、支え続けてくれた妻、試合に出られなくなってもいつまでもヒーローのように思ってくれる息子たち、ありがとう。この歳まで必要としてくれたチームにも感謝しております」とつづった。

今後については「未定ですが、珈琲(コーヒー)淹(い)れながらのんびりやっていきます(原文まま)」としている。