フィギュアスケート女子の河辺愛菜(16=木下アカデミー)は、世界的振付師との“完全タッグ”で22年北京五輪切符を狙う。

24日、木下アカデミー京都アイスアリーナで行われた「ブルーム・オン・アイス」に出演。薄い紫の衣装で静かな曲調の「フラワー」を演じ「きれいな踊りとかを苦手としていたので、そこに挑戦してみた。滑ってみて、すごく楽しかったので、これからきれいな雰囲気を出して滑れるように頑張りたい」とほほえんだ。新たな魅力を引き出す演技にも積極的に取り組む。

舞台裏では7月からの五輪シーズンへ“勝負曲”を決めていた。ショートプログラム(SP)は今季から変更し、ビバルディの「冬」を選択。フリーは今季の「ミラクル」を継続する。「ミラクル」を振り付けたローリー・ニコルさんが新SPも担当。浅田真央さんとのコンビでも知られる名振付師と作り上げた「冬」に対して、思いを込めた。

「強いところと、何もないところとメリハリをつける。『動かないところは、じっとして、動きだす時に大きく』というのを目標にして今、頑張っています」

20年12月の全日本選手権は6位。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は大きな武器となり、北京五輪出場枠「3」も現実的な目標になってくる。

「アクセルを確実にして、ノーミスの演技をしたら『(五輪を)目指せるところにはいるのかな』と思う。行けるかと言われると微妙なんですけれど、目指せるものは目指したい。結果は考えず、頑張れる分だけ、1年間頑張りたいです」

大切な1年を、後悔なく過ごしていく。【松本航】