世界43位の錦織圭(31=日清食品)が逆転で初戦を突破した。元世界8位で、同23位のハチャノフ(ロシア)に6-7、6-2、6-2のフルセットで勝ち、2回戦では同6位のA・ズベレフ(ドイツ)に挑む。

錦織は4月26日、エストリルオープン(ポルトガル)出場のため会場で練習中、右足をけが。大会を欠場した。「4~5日はテニスができなかった。だから痛みはなく、少し驚いている」。この日も、2時間を超えた試合を戦い抜いた。

最終セットの第2ゲームで、相手が右手でストリングスをたたいたため、右指から流血。約7分の中断があったが、第2セットを奪った流れを離さず、一気に突き放した。昨年末に結婚した舞夫人が見守る中、「サポートしてもらっている」とうれしい逆転勝ちだった。