「モンスター」に続く。

ラグビー日本代表の欧州遠征に参加しているWTB松島幸太朗(28=クレルモン)が22日、友人からの刺激を口にした。

19日(日本時間20日)に米国でボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回TKOで撃破。かねて親交のある松島は録画で確認し「ちゃんとKOをとって、勝った。やっぱり、有言実行する。そういった選手が世界で活躍するのは、今の僕たちにとってモチベーションになるなと思います」と力を込めた。

自身はフランス1部リーグのクレルモンでプレー。スコットランド・エディンバラで日本代表と合流し、26日に同地で行われる全英・アイルランド代表ライオンズ戦に備えている。相手はイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのトップ選手が4年に1度集まるスター軍団。日本代表は初対戦となり「選手としては、もしかしたら(今後対戦が)ないかもしれませんし、この先、いつあるか分からない。そういったことを考えると重要な一戦。この試合は日本ラグビーにとっても、すごく重要な一戦だと思う」と大一番を見据えた。

この日、相手のメンバーが発表され、先発SHマレー(アイルランド)SOビガー(ウェールズ)のキックを「バックスリーとしては気をつけたい部分」と警戒。その上で個性を出す。

「やっぱりボールを持つ時が一番、影響を与えられる。しっかりゲインを切っていく(前に進んでいく)役割があるんじゃないかなと思います。ライオンズに勝つことができれば、チームとして注目されると思う。モチベーションは個人的にも、チーム的もある。やっぱりみんな、気合が入っていると思います」

歴史的な一戦で、世界に力を示す。【松本航】