カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)に挑戦する日本人選手5人が、25日にオンラインで記者会見した。

4月の米国とカナダ以外を対象にしたグローバルドラフトで指名された。7月10日から各チームのキャンプに参加し、8月5日のリーグ戦開幕を目指す。

いずれも44人のロースター、1人のグローバル枠入りを目標に、その先にある大目標のNFLへの通過点を強調した。

9チームによるレギュラーシーズンは今季18試合から14試合に短縮され、12月12日に優勝を決めるグレイ杯が開催される。

◆LB山岸明生(26=富士通)は2巡の全体13位でモントリオール・アルエッツ「海外でプロとしてプレーできるのでわくわくしている。存在を世界に知らしめてNFLに到達したい。守備範囲の広さが持ち味だが、フィールドが広いのでスプリント力の向上を目指している。引け目を感じずに、フィールドで結果を出し、チームに価値を見いだせるようにしたい」

◆OL町野友哉(24=富士通)は2巡の全体15位でウィニペグ・ブルーボマーズ「不安もあるが挑戦できることにわくわくしている。体の割にクイックネスに動け、スピードがある。これで勝負して、日本人のOLの代表として結果を残したい。強い気持ちを持って、1プレ1プレーでファイトし、積極的にアピールしていきたい」

◆K/P佐藤敏基(27=IBM)は2巡の全体16位でトロント・アルゴノーツ「会社を辞めてNFLを目指してきた。確実に近づいてはいたが、形に残せなかった。今回形になってうれしいが、ゴールではなく次のステップを目指す。キッキングフォームを大きめに変えるチャレンジをしている。パントにも注力している。海外は何度が経験あり、コミュニケーションは心配していない。キックのパフォーマンスで結果を出して、クレイ杯で優勝したい」

◆K/P山崎丈路(27=オービック)は3巡19位でブリティッシュコロンビア・ライオンズ「目標はNFLでの活躍で、ぶらさずに逆算して、何をすべきか考えながらやっていきたい。持ち味はキック力で有利になる。動きの幅を広げるトレーニングで距離も伸びている。気持ちを表に出して、誰よりも泥くさくいく」

◆RB李卓(26=オービック)は3巡24位でモントリオール・アルエッツ「カナダのファンにも記憶に残るプレーをしたい。NFLを目指しながら、CFLで今季活躍したい。プレースピードを上げるトレーニングを積んできた。これまでやることは変わらない。プロセスを大事に、一貫性を持ってやり続けていきたい」

◆LB丸尾玲寿里(25=アサヒ飲料)は1巡目の全体4位と日本人トップでウィニペグ・ブルーボマーズ。現在は米国でトレーニング中で会見は欠席。