新戦力のSH斎藤直人(23=サントリー)が、大器ぶりを発揮した。6月26日の全英・アイルランド代表ライオンズ戦で代表デビューし、この日初先発した23歳は日本が目指す高速テンポのラグビーを体現。素早いボールさばきと好判断で何度も好機をつくった。

後半17分には、相手キックをキャッチしたWTBマシレワからNO8マフィ、WTBフィフィタがタックルされながらのオフロードパスでつなぎ、サポートにつめていた斎藤が代表初トライを決めた。

試合後、斎藤は「テストマッチはワンプレーで流れが変わることを痛感した。個人としては、このような強度で2試合を戦えたことはとても貴重な経験だった。19年ワールドカップ(W杯)での日本代表の活躍を見て『次は必ず出たい』と思った。23年W杯へこの経験をしっかりつなげていきたい」と話していた。