東京パラリンピックの中間総括会見が30日に都内のメインプレスセンター(MPC)で開かれ、国際オリンピック委員会(IOC)前会長のジャック・ロゲ氏が79歳で死去したことを受け1分間の黙とうが行われた。

ロゲ氏の死去は前日の29日にIOCを通じて発表された。13年ブエノスアイレスで行われたIOC総会で20年夏季五輪・パラリンピックの東京開催決定を発表した人物。この日の会見に出席した大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「『TOKYO』と書かれたカードを持って発表されたことが印象に残っています」と故人をしのんだ。

国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長はロゲ氏の功績について「オリパラの連携を強め、パラリンピックムーブメントを高めることに貢献した」と話していた。

組織委の橋本聖子会長も同日、「国際オリンピック委員会(IOC)ジャック・ロゲ前会長の訃報に接し、心から哀悼の意を表します」などとコメントし、さらに結びで「ロゲ前会長がご尽力されたオリンピックの価値擁護の意思を胸に、国際スポーツ界の益々の発展のためにも、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を安全・安心な形で必ず成功させたいと思います」と述べた。