東京パラリンピックで2大会ぶり3度目の金メダルに輝いた世界王者、国枝慎吾(37=ユニクロ)が2連覇に王手をかけた。東京パラリンピック準決勝の再現となった同5位のリード(英国)に、4-6、6-4、6-2の逆転勝ち。決勝では同2位のヒューエット(英国)と対戦する。

王者が思わぬ苦戦を強いられた。風があったためか、球との距離感、バウンドしてからのタイミングが微妙に狂い、ストロークのミスが生まれた。トスも狂い、サーブも大事なところでダブルフォールトが多く、苦戦の原因となった。

東京では、降雨のため、開閉式の屋根を閉めた室内状態て対戦した。自然の影響を受けず、適格な打点を維持できた。相手につけいる隙を与えずにストレート勝ちだった。

ハードコートで、リードにセットを落としたのは、18年ジャパンオープン決勝で敗れて以来だった。しかし、第1セットを落としても、決して動じないのが国枝だ。自分のミスを減らし、第2セットを奪い返すと、一気に逆転につなげた。

◆全米オープンテニスはWOWOWで全日生放送、同時配信される。