バスケットボール女子日本代表の恩塚亨暫定監督(42)が14日、オンラインで取材対応し、5連覇が懸かる女子アジア杯(ヨルダン、9月27日開幕)に向けて「目標は優勝。それ以外に考えていない」と決意を込めた。去就未定のトム・ホーバス監督は現在休養中。東京五輪で日本代表のアシスタントコーチを務めた恩塚氏が、アジア杯では暫定的に指揮を執る。

東京五輪では全員が3点シュートを狙うバスケで成果を出した。恩塚暫定監督は「そこはこれからも日本が目指していくべきスタイル」としつつ、「いまの段階では、期待値の高いシュートを打つこと優先している」とも説明。高い成功率を期待できる選手は積極的に3点シュートを狙う一方で、そうではない選手には、別の形で勝利に貢献することを求めていくという。「強化期間が短いなかで、戦略的にやっていきたい」と話した。

東京オリンピック(五輪)銀メダルメンバーでは、林咲希(ENEOS)、赤穂ひまわり(デンソー)、オコエ桃仁花(富士通)ら5選手が現時点で選出されている。

1次リーグでは韓国、ニュージーランド、インドと同じ組に入った。最大のライバルと見られる韓国は、12人の登録メンバーのうち9人が東京五輪メンバー。そこにはビッグマンが不在となりそうなことにも言及した上で、恩塚氏は「相手シューターにチャンスを与えないよう、強固な守備ができるかどうかがカギ」と勝敗のポイントを挙げた。