日本が3-1で台湾に勝利して決勝進出を決めた。上位2チームに与えられる来年ロシアで行われる世界選手権の出場権を獲得した。優勝を懸けて19日イランと対戦する。


スコア


日本25-16
22-25
25-21
25-20
台湾


第1セット

日本は準決勝で台湾と対戦し、第1セットを25-16で奪った。

アウトサイドヒッターで主将の石川祐希(25=ミラノ)や高梨健太(24=名古屋)、ミドルブロッカーの山内晶大(27=パナソニック)や李博(30=東レ)らがスターティングメンバーに名を連ねた。

立ち上がりから主導権を握り、宮浦健人(22=ジェイテクト)のスパイクを皮切りに一挙5連続得点で突き放した。最後は李のスパイクでブロックアウトを誘い、第1セットを物にした。イランが待つ決勝へ大きく前進した。

1次リーグを3戦全勝とした日本は2次リーグ初戦で中国に1-3と敗れたが、第2戦のオーストラリアに3-0と快勝した。1位通過を果たして準決勝に進んだ。この試合に勝てば、来年ロシアで開催される世界選手権の出場権を獲得する。

日本―台湾 第1セット、スパイクを放つ石川(右)(共同)
日本―台湾 第1セット、スパイクを放つ石川(右)(共同)
日本―台湾 第1セット、スパイクを決める宮浦(左)(共同)
日本―台湾 第1セット、スパイクを決める宮浦(左)(共同)

第2セット

日本が第2セットを22-25で落とした。セットカウント1-1とした。

終始主導権を握った第1セットとは打って変わり、第2セットは序盤から競り合う展開になった。

8-10と台湾に2点リードされる場面でセッターを藤井→大宅、11-13の場面でアウトサイドヒッターの石川→大塚、20-21の場面でオポジットの宮浦→大竹にメンバー交代するなど打開を図ったが、終盤に連続でサーブミスで失点を喫するなど悪い流れを断ち切れなかった。勝負は第3セットに移る。

日本対台湾 第2セット、スパイクを決める高梨(共同)
日本対台湾 第2セット、スパイクを決める高梨(共同)
日本対台湾 第2セット、スパイクを決める大塚(右)(共同)
日本対台湾 第2セット、スパイクを決める大塚(右)(共同)

第3セット

日本が第3セットを25-21で奪った。セットカウント2-1とし、決勝進出に王手を掛けた。

20-19と台湾に1点差まで詰められた場面で、アウトサイドヒッターで主将の石川祐希(25=ミラノ)が気迫あふれるスパイクで2連続得点。石川はその後マッチポイントとなる得点も挙げ、最後はオポジットの大竹壱青(25=パナソニック)のアタックが決まった。勝利まであと1セットとした。


第4セット

最終セットも日本の勢いは衰えなかった。1点リードされた15-16の場面でミドルブロッカーの小野寺太志(25=JT)のアタック得点を皮切りに一挙7連続得点で突き放した。終盤に台湾の猛攻にあったが、なんとかしのいで最後は大竹壱青(25=パナソニック)のブロック得点で25-20。熱戦を制した。


<アジア選手権男子日本代表メンバー>

<2>ミドルブロッカー 小野寺太志(JT)

<3>セッター 藤井直伸(東レ)

<4>オポジット 大竹壱青(パナソニック)

<5>アウトサイドヒッター 大塚達宣(早大3年)

<6>ミドルブロッカー 山内晶大(パナソニック)

<7>アウトサイドヒッター 高梨健太(名古屋)

<9>ミドルブロッカー 福山汰一(ジェイテクト)

<12>アウトサイドヒッター 高橋藍(日体大2年)

<13>セッター 大宅真樹(サントリー)

<14>アウトサイドヒッター 石川祐希(ミラノ)

<15>ミドルブロッカー 李博(東レ)

<17>リベロ 小川智大(名古屋)

<19>オポジット 宮浦健人(ジェイテクト)

<20>リベロ 山本智大(堺)