東京オリンピック(五輪)で日本悲願の金メダルを獲得した団体のエース山田優(27=自衛隊)が、準々決勝で敗退する波乱が起きた。

世界ランキング1位、第1シードで優勝候補のド本命だった山田優(27=自衛隊)は2回戦から出場。順当に序盤2試合を勝ったものの、3戦目で松本龍(日大)に11-15で、まさかの敗戦を喫した。

団体でアンカーを務めた加納虹輝(23=JAL)は第2シードとして登場。こちらは準決勝に進出した。

主将の見延和靖(34=ネクサス)は8月末に鼠径(そけい)ヘルニアの手術を受けたため欠場。「術後の回復が芳しくなく、リハビリも練習もままならない状況」と説明していた。3月ごろ発症し、五輪に出るため手術を避けて調整していたといい、今後は11月にも再開予定のワールドカップ(W杯)など国際大会での復帰を目指す。

補欠から昇格し、救世主と言える活躍を見せた宇山賢(29=三菱電機)も、五輪前から手首を痛めていた影響でエントリーしなかった。

この日は準決勝まで行われ、男女6種目の決勝は10月3日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われる。【木下淳】