全日本柔道連盟は28日、オンラインで臨時理事会を開き、元競泳日本代表で五輪に2大会出場した伊藤華英さん(36)をブランディング戦略推進特別委員会の副委員長に選任した。

伊藤さんは「さまざまな立場でスポーツに携わらせて頂いてきました。スポーツには身体を強くすることだけでなく、幅広い概念が備わっています。近年では、メンタルヘルスやウェルビーイングなどに身体活動が有効であるとも言われています。つまり、心の充実や活力を生み出し、多様な価値観の人と出会えるきっかけになるなど、コミュニティーの場としても社会に大きな役割を果たします。人生に彩りを与えられる存在です。柔道は日本生まれのオリンピック競技として日本中に知られる存在ですが、全日本柔道連盟が特別委員会を立ち上げ、競技の価値や社会的な役割を改めて定義する取り組みには大きな意味があると思います。井上康生委員長のリーダーシップのもと、委員の皆さま、そして柔道界の皆さまと議論を重ね、今後の発展につながる前向きなメッセージを発信していくとともに、女性活躍の観点から、女子柔道家(アスリート)のサポートもできるよう努めてまいります」とコメントした。

同委員会は競技の普及や魅力などを担い、10月1日に新設される。9月末で男子代表監督を退任する井上康生氏が、最高責任者のチーフストラテジーオフィサーを務める。