東京オリンピック(五輪)のフェンシング男子エペ団体金メダルメンバーの宇山賢(29=三菱電機)が12日、自身のSNSで現役引退を発表した。

インスタグラムに「お知らせ」というタイトルでメッセージを掲載。

「この度選手引退を決意しましたことをご報告させて頂きます。

中学でフェンシングと出会い、約17年間競技に打ち込んでまいりました。決して順風満帆な道のりではありませんでしたが、今振り返るとたくさんのチャンスに恵まれた競技生活でした。

(中略)

記憶に新しい東京2020オリンピックでは、出場のみならず金メダルを獲得するという自身の夢が叶う瞬間を皆様と共有でき、一生に残るものになりました。関わって頂いた全ての皆様に最大の感謝を申し上げます。応援ありがとうございました」(原文のまま)

宇山は、山田優、見延和靖、加納虹輝との日本代表メンバーで東京五輪に臨んだ。開催国枠での出場ながら初戦の米国戦を8点ビハインドから制すと、準々決勝では五輪3連覇中かつ世界ランキング1位のフランスを撃破。準決勝で韓国も破り、決勝でROCを45-36で下し、日本フェンシング界悲願の初めての五輪金メダルを獲得した。

この活躍で“エペ陣”がジーンと感動を呼ぶ願いを込めた造語「エペジーーン」が、ツイッターでトレンド入りするなど話題を集めた。