バスケット王国・秋田に新しい風を巻き起こす。Wリーグのアランマーレ秋田は今日23日、秋田・横手市増田体育館でアイシンウィングスとの開幕戦に臨む。19日は秋田市内で出陣式を行った。出陣式で平松飛鳥主将(27)は、「私たちはWリーグの中では身長の低いチームですが、運動量や機動力を生かしたチームプレーにぜひ注目してください」と、パートナー企業ら多数の出席者に呼びかけた。

発展途上のチームだ。15年の創部から目標に掲げていたWリーグ参入が昨年6月に決定。04年のトヨタ紡織以来となる東北勢初の新規参入となった。今年9月に行われたWリーグ、地域リーグ所属チームが参加した「オータムカップ」ではトヨタ紡織に50-79で敗れたが、地域リーグの鶴屋百貨店と姫路に快勝。3戦2勝1敗で前哨戦を終えた。

難敵に全力で立ち向かう。日本最高峰のリーグに所属する全13チームの中では最も平均身長が低い。強豪のデンソーなどで指揮を執った小嶋裕二三ヘッドコーチ(54)は「粘り強く戦う。最後まで諦めずに戦う。高さに対して足を使って平面で戦う。こういったバスケットを展開して、見ていただく皆さまに少しでも喜んでいただけたら」と力を込めた。

式典では佐竹敬久秋田県知事(73)らが激励。さらに、バスケット教室などで交流した小中高生の約20チームからのビデオメッセージが上映され、エールを送られた。平松主将は、「チームスローガンの『Challenge!』のように、どんな相手や状況でもチーム全員で一丸となってチャレンジしていく姿をお見せしていきたい」と決意を表明。ホームでの開幕戦から、ブースターの心を躍らせる瞬間をたくさん生み出していく。【相沢孔志】