18年全日本ジュニア女王の横井ゆは菜(21=中京大)は54・77点を記録した。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)を決め、続く3回転フリップ-3回転トーループの2連続ジャンプも粘って成功。しかし、最後の3回転ルッツが1回転になるなど得点が伸びなかった。

それでも2季ぶりのGPシリーズ参戦に幸せを感じながら、中学3年生の時に舞っていたSPの再演となる「マラゲーニャ」を有観客の会場で演じ切った。終わった瞬間、フッと一息ついて硬めだった表情をやわらげた。

試合後は「決まっていなかった最初の3回転-3回転が決まったのは良かったけど、その後、ルッツ抜けてしまったのが自分に対して残念だなと思います。ちょっと焦ってしまって降りたいという気持ちが強くなり過ぎてしまった」。観客については「ミスがあっても盛り上げてくださいましたし、最後も拍手をくださった。でも素晴らしい舞台なのに、いい演技ができなかった悔しさがあります」と目元をぬぐった。

フリーに向けては「ここに来て良かったと思えるような演技をします」と約束した。【木下淳】