18年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル3位の島田高志郎(20=木下グループ)が首位発進した。2位に15・32点差をつける78・79点を記録。冒頭の4回転サルコーは3回転になったが、ルッツ-トーループの連続3回転や、演技後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた。スピンは3つ全てで最高のレベル4とし、地力を示した。

島田はスイスを拠点とし、宇野昌磨らを教える06年トリノ五輪銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(36)に師事している。今大会、得点表示を待つ「キス・アンド・クライ」に座ったのは本田武史コーチ(40)。日本滞在中の指導者についてランビエル・コーチに相談した際、名前が挙がったのが本田コーチだったという。

「本田武史さんは人柄が魅力的で、ジャンプの技術面だったりも(教えてもらえる)。誰がいいかと考えた結果、お願いしました。ステファン・コーチからも、ほぼ毎日連絡が来ます。隔離中も励ましていただいていました」

フリーは31日。周囲のサポートに対する感謝を、演技に込める。