2部1位の甲南大が1部8位の桃山大に勝利し、18年以来4年ぶりに1部昇格を決めた。

第1Qで甲南大RB平井暁也(4年)が中央から左サイドにランで押し込み先制TD。さらに、QB山口真輝(4年)のパスをWR富田幸生(4年)がキャッチ。4年生の活躍が光り、その後もチームはラン2回、パス2回を決めて相手を圧倒した。堀田高章監督(54)は「ほっとしています。4年生が本当によく頑張ってくれました」とねぎらった。

4年生はどん底を知る。18年に1部から2部降格が決定。その当時の1年生が現在の4年生にあたる。入部してすぐの降格にQB山口はショックを隠せず「辞めます」と1年、2年の冬に言ったことも。それでも同期が「一緒にフットボールをしよう」と声をかけ続けてくれてここまで走りきった。山口は「今振り返ると、自分勝手な行動をしてしまった」と苦笑い。それでも「皆が引き留めてくれて辞めないで本当に良かったです」と最高の結果をかみしめた。