東京学館新潟は郡山北工(福島)に0-2でストレート負けし、大会から姿を消した。チームをリードしてきた主将の木下柊人(3年)を中心に粘りのプレーを見せたが、目標としたベスト8入りに届かなかった。

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目標のベスト8への道は2回戦で断たれた。第1セットを落とし、あとがなくなった第2セット。ペースを取り戻し、一進一退の攻防で食らいつくが、相手のディフェンスを崩しきれなかった。試合終了の瞬間、主将の木下はコートに寝そべり、天を仰いだ。「自分のせいで負けた」。

自分が決めなければいけないという責任感が空回りした。「焦って沼にはまった」。負のスパイラルに陥っても木下は「この状況を楽しもう」と仲間に声をかけ、逆転を信じて第2セットに臨んでいたが、試合の流れを変えることができなかった。

2年生のセッター岩森敦弘は「自分が敗因だと思っている」と言った。第2セット、21-22の場面。岩森のサーブからチャンスボールが返ってくるが、伊藤希(3年)にトスを上げることができずに失点。「流れを断ち切ってしまった」と涙を流す岩森に、木下は「(自分のプレーに)自信を持っていい。次の代はチームを引っ張っていって欲しい」と声をかけた。最後まで主将としての役割を果たし、後輩に夢の続き、目標達成を託した。【飯嶋聡美】

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