男子で二階堂蓮(20=NSC札幌)が合計272・2点で初優勝した。1回目最長不倒140メートルをマークして首位に立ち、2回目も136・5メートルの好飛躍で逆転を許さなかった。「いいジャンプを2本そろえることができて良かった」と優勝インタビューで答えた。

ほぼぶっつけ本番だった。12月にコンチネンタル杯(C杯)メンバーに入り、海外遠征した。下部大会での好成績でW杯出場を狙ったが、最高4位。W杯出場はかなわず、北京五輪代表への道も途絶えた。30日に帰国し山形県内で自主隔離。14日に移動が可能になり、前日15日のHTB杯(4位)が新年初飛びだった。「C杯でW杯に上がるために(出場)枠を取りにいったが取れず国内に戻ってきてしまった。悔しいのでこの先の国内大会は全部優勝するつもりで頑張りたい」と気持ちを切り替える。

21年3月に大学をやめ、スポンサーからの支援を受けて活動する。競技に集中できる環境に感謝している。北京五輪は代表入りを逃したが、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への挑戦はすでにスタートしている。「4年後にしっかり照準を合わせて調整していきたい。自分のできる限りのことはやっていきたい」。新成人はそう誓っていた。【保坂果那】

▽男子4位だった葛西紀明(49=土屋ホーム) やっぱりC杯組が強かったので、なかなか表彰台に上がるのはきつかった。ジャンプ的にはいいジャンプが飛べたので満足している。

▽女子で優勝した小林諭果(27=CHINTAI) みなさんを盛り上げられる大きなジャンプは出来なかったけど、大好きな大倉山で優勝できたのでうれしいです。