2年ぶりの国際試合に帰ってきた渡嘉敷来夢(30=ENEOS)が逆転勝利に貢献した。世界ランク4位のカナダに前半は23-40と大苦戦し、渡嘉敷も6得点にとどまった。コロナ禍の影響もありチームでの実戦不足もあり、仲間との連携に苦しんだ。それでも後半は馬瓜や赤穂へのアシストや、ガード山本とのコンビプレーで鮮やかな得点を決めるなど、チームになじんでいった。特に延長では、75-75と同点に追い付かれた後の得点や、リバウンドなどでチームを引っ張った。30分18秒のプレーで12得点、8リバウンド、5アシストを決めた。

試合後の会見で渡嘉敷は「2年ぶりの試合を楽しみにしていました。新しいヘッドコーチの元、いいスタートが切れました」と話した。20点差を追いついたことには「ハーフタイムにコーチから『いつものみんなと違うよ。もっと体を動かしていこう』とポジティブな声を掛けていただき、みんながなりたい自分に向けてプレーした。どんなゲームでもあきらめずやれば、ひっくり返せるんだと感じた」と笑顔で話した。

30歳になり、若い選手をリードする立場。「若い選手からすごくエネルギーをもらっています。WNBAにいた経験をしっかり伝えていくことが私のやるべきこと」と話した。13日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向け「WNBAのジョーンズ選手を映像で見てて、いつかはやってみたいと思っていた。まさかこんなに早く戦えるのかと、ワクワクしています。どれくらいインパクトが残せるか楽しみ」と期待を口にした。