オールラウンド部門初日に登場した高木美帆(27=日体大職)が総合1位に着けた。

500メートルは38秒31で1位。約1時間10分後のレースとなった3000メートルでは4分2秒73で5位となった。

オリンピック(五輪)閉幕から約2週間後の今大会に「いつものシーズン後半に比べれば体や気持ちの部分で疲労を感じていた」と語った。北京五輪で5種目に出場し、金メダル1個、銀メダル3個を獲得した代償は大きかった。

しかし、高木美にとって世界一のオールラウンダーという称号は特別なもの。「私の中では五輪とはまた違った、挑む価値がある大会。五輪終わって気持ちの波はあったが、それでも自分の出来ることを最大限やって、このタイトルを取りに行くチャレンジをしてきた」と奮い立たせた。

6日に行われる最終日に向け「1500をどう滑るかに集中して挑みたい。5000のことを考えると1500に響いてしまう。まずは1500」と語った。18年の同大会では日本勢初の総合優勝を果たしている。

高木菜那(29=日本電産サンキョー)は総合4位、佐藤綾乃(25=ANA)は総合6位で初日を終えた。同部門は初日に500、3000メートルを、2日目に1500、5000メートルを滑り、総合成績を争う。