元世界女王で、18年大会優勝、世界ランキング78位の大坂なおみ(24=フリー)が2回戦で対戦する相手は、同24位のベロニカ・クデルメトワ(24)だ。ウクライナに軍事侵攻しているロシアの選手のため、女子ツアーを運営する女子テニス協会(WTA)の公式ホームページ(HP)では、他のロシア、ベラルーシの選手とともに、国名、国旗は空白となっている。大会の公式HPも同様だ。

テニス界は、WTAを含む主要国際統括7団体が、共同で、ウクライナに侵攻したロシアと、その同盟国ベラルーシの両国選手に、ツアーや4大大会などの国際大会出場を、引き続き認めた。しかし、個人の参加とし、両国の国名や国旗の使用は認めないことを決めた。

クデルメトワは、自身のSNSで、今回の侵攻について発信はしていない。しかし、女子テニス界で、ベラルーシ国籍で同3位のサバレンカ(23)はウクライナの平和を祈り、東京五輪混合ダブルス金メダル、同14位でロシア国籍のパブリュチェンコワ(30)は戦争に反対している。