女子ライト級決勝で札幌工の山崎亜姫(あき、1年)が2-3の判定で国府紗鈴依(熊本・開新2年)に敗れ準優勝となった。全階級通じて道勢初の優勝を狙ったが、あと1歩及ばず「対策はしていたのですけど思うような試合ができなかった。もうちょっと冷静になっていたら結果が違ったかな」と振り返った。

力の差はなかった。相手サウスポーに対し、得意の右ストレートを効果的に決めるなど、第1ラウンドから積極果敢に攻めた。競り合う試合だったが、最終第3ラウンドは相手優位の展開となり屈した。「負けは負け。相手が1歩上だった」と涙を流した。

同校唯一の女子部員は強い精神力を持っている。男子相手の厳しい練習に涙することもしばしばある。和田亮一監督(37)に「やめるか?」と言われても「やります」と諦めず戦ってきた。同監督は「最後(相手に)押し込まれましたけど、勝ってもおかしくない内容だった。本人は自信になったんじゃないかな」と評価した。山崎は今大会を「50点くらい」と自己採点した。「やっぱり勝ちにこだわりたい。ストレートを強化してリベンジしたい」。流した涙を力に変えレベルアップする。【山崎純一】

◆山崎亜姫(やまざき・あき)2005年(平17)1月20日、岩見沢市生まれ。岩見沢中央小5年で競技を始め、全日本アンダージュニア大会では岩見沢光陵中1年時に52キロ級、2年時に56キロ級で優勝。趣味は音楽を聴くことと歌うこと。好きな食べ物はスイーツ。160センチ、57・2キロ。