日本ラグビー協会は27日、1月に発生したトンガ北部に位置する海底火山の大規模な噴火を受け、被災地の復興支援などを目的にしたチャリティーマッチを行うと発表した。6月11日午後1時から、東京・秩父宮ラグビー場で開催される。

試合は日本代表に選出される可能性のある選手を中心に編成される「エマージング・ブロッサムズ」が、リーグワンのトンガ出身やトンガにルーツを持つ選手たちで編成する「トンガサムライ・フィフティーン」と対戦する。トンガサムライ・フィフティーンの団長は元日本代表ノフォムリ・タウモエフォラウ氏、監督をラトゥ・ウィリアム志南利(しなり)氏が務める。

日本協会の森重隆会長は「ラグビーを通じた日本とトンガ王国の絆をさらに強め、互いの友情を育む機会とできますことを、うれしく思います」とし「『エマージング・ブロッサムズ』の選手たちは、日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルをもった選手たちで、日本代表コーチ陣もその台頭に注目しています。この先日本代表として花開くことを期待し、パワフルなトンガラグビーと熱戦を繰り広げてくれることを、楽しみにしています」と期待を込めた。

トンガ・サムライフィフティーンを率いるラトゥ監督は「日本協会主催でチャリティーマッチを開催いただくことを、心より感激しています」と感謝し「現在は高校、大学、社会人で200人近いトンガ出身選手が日本で生活しています。その多くは、日本代表でも活躍しております。日本でこのように試合を開催するのは、トンガ王国にとって初めての事であり、私たちの夢が現実のものとなりました」と喜びをにじませた。