女子は東レが東海大との接戦を制し、セットカウント3-0で決勝進出を果たした。

「出だしで主導権を取りたかったが…」と越谷章監督(42)が振り返るほど、大学生に苦しめられた。第1セットは最大6ポイント差をつけられながら、逆転で奪った。「学生には負けられないプレッシャーがあったが、格下とは思っていなかった。粘り強さがありやりにくかった。チーム力は非常に高い」と東海大を絶賛した。

勝因に指揮官は「クランがいるんで、しっかり決めてくれた」。困った時のヤナ・クラン(34)。この試合の最多、22得点をあげた。東海大に追い詰められたチームの厳しい状況を何度も救う大黒柱の活躍だった。

決勝に向けて越谷監督は「サーブで崩して主導権をとりたい。(タイトルは)取りにいかないといけないと思っている」と気合を入れた。

 

バレーボールの全日本男女選抜大会準決勝が4日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われ、女子はPFUがNECを3-2で破り、20度目の出場で初の決勝進出を決めた。第1セットを12-25で落とすも、フルセットの熱戦をものにした。坂本将康監督は「第1セットで危うく1ケタ得点。そこで開き直れたことが大きかった。ここまで来られたことは経験値になる。総力を結集して戦いたい」と、東レとの決戦に目を向けた。決勝は男女とも5日に行われ、男子はジェイテクトとサントリーが対戦する。