ラグビーの「リーグワン」で来季2部に昇格する豊田自動織機シャトルズ愛知(愛知)は13日、7人制元日本代表のCTB/WTB坂井克行(33)が現役引退すると発表した。

三重・四日市農芸高、早大を経て、愛知入りした坂井は、7人制日本代表としても活躍。競技初採用となった16年リオデジャネイロ五輪では、4位入賞に貢献した。今後は社業に専念するという。

11シーズンを過ごしたチームを通じて「振り返ってみると、試合に勝ったことやオリンピック出場などの『うれしかったこと』よりも、試合に負けたこと、大事な場面でのミス、メンバーから外されたことなどの『悔しかったこと』の方が、より多く頭に浮かんできます。そうした思いを糧に『次は勝つ。もっとうまくなりたい』という覚悟を持って、現役生活に取り組んで参りました。『もう一踏ん張り!』という思いもありますが、自分のイメージ通りのプレーができなくなり、引退する運びとなりました」と理由を説明。さらには「ファンの皆様、職場、家族のサポート無しには、ここまでプレーを続けることはできませんでした。また、けがをしない身体を与えてくれた両親には、感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを伝えた。