15日に閉幕し、男子では、東京オリンピック(五輪)個人総合金メダルの橋本大輝(20=順大)が2連覇を達成した体操のNHK杯(東京体育館)で、同一人物が約1600枚の観戦チケットを予約する嫌がらせが発生していた。日本体操協会が17日、明らかにした。

同大会のチケットは、すべてインターネット販売だった。同協会によると、14日の女子競技は約600枚、15日の男子競技は約1000枚が、同一人物名義で予約されていた。しかし、料金決済の期日を過ぎても支払われず、同行為が繰り返されていたという。

その影響か、15日の2階席は予約完売扱いとなり、3階席を追加販売。しかし、2階席の多くは予約だけで決済されず、もちろん空席のままとなった。協会は、3階席の観客を2階席に移動させるなど、対応に追われたという。

協会は、あまりにも悪質な嫌がらせで迷惑行為のため、警察に相談。しかし、被害届を出すのは見送った。今後は、協会は個人で予約できるチケットの枚数制限などで再発防止を考えている。