初代王者を目指したクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ、リーグ3位)が、決勝進出を逃した。

埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉、リーグ2位)から主導権を奪えず、唯一のトライは試合終了間際。フラン・ルディケ・ヘッドコーチ(HC、54)は「チャンスをものにできなかった。(埼玉は好機を)点数に変えて、スコアボードでプレッシャーをかけてきた」と敗因を分析した。

4点を追う前半の終盤は、敵陣深くまで攻め込む場面も多かった。武器とするFWのモールでトライを狙ったが、対策してきた相手FWの防御を崩しきれなかった。日本代表候補のCTB立川理道主将(32)は「モールがなかなかトライにつながらず、あの判断になった」とBKで展開。38分、19年W杯オーストラリア代表SOバーナード・フォーリー(32)の飛ばしパスを、相手WTB竹山晃暉(25)にインターセプトされた。約90メートルの独走トライでリードを広げられ、立川は「大事な局面。チームにとっては痛い失点でした」と振り返った。

28日には同じ秩父宮で3位決定戦が予定され、リーグ4位東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)と戦う。ルディケHCは「トップチームの1つにはなれた。学び続け、成長し続ける。まだ1試合残っているので、いい形でシーズンを終えたい」と今季最終戦を見据えた。【松本航】

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