競泳男子で東京オリンピック(五輪)銀メダルの本多灯(ともる、20=日大)が2日、世界選手権(ブダペスト、18日開幕)へ向けて「2種目ともメダルを取って帰ってきたい」と意気込みを口にした。東京五輪で銀メダルを獲得した200メートルバタフライに加え、400メートル個人メドレーにも出場する。

200メートルバタフライでは、先月15日に出身地の神奈川県で行われた大会で1分53秒53の自己ベストをマーク。東京五輪で出したタイムを0秒20上回った。そのときのレースを「久々のホームプールで、緊張なく臨めた。肩の力が抜けて、思い描いたプラン通りのレースができた。(自己ベスト更新は)予想外でうれしかった」と振り返る。

先月19日から都内にある国立スポーツ科学センター(JISS)で2週間ほど強化合宿を重ね、体力強化に励んできた。練習の合間にはマンガを読んだり、アニメを見たり、アニメソングを聴くなどしてリフレッシュ。「いまハマっているのは『ドラゴンボール』。セル編でベジータが一瞬にやられちゃうシーンがお気に入り。ベジータのかませ感が何より好き」と笑った。

JISSでの強化合宿は3日に終え、6日に現地へと出発予定。「ハンガリーでの大会は世界ジュニア、国際競泳リーグ(ISL)に続いて3回目で、現地のこともわかっている。時差などへの不安もない」。気負うことなく堂々と、世界一を決める舞台に臨む。