東京オリンピック(五輪)男子20キロ競歩で銅メダルを獲得した山西利和(26=愛知製鋼)が6日、7月の世界選手権(米オレゴン州)に向けてオンライン会見に臨み、連覇を宣言した。

レースまで1カ月半。19年ドーハ大会に続く金メダル獲得に向けて山西は「自分の思いをパフォーマンスに乗せることが大事。見る方に届くようなレースをして、金メダルにつながっていけばいい」と気合を入れた。

昨夏の東京五輪では17キロ付近まで先頭集団を引っ張って結果的に銅メダルに終わった。「率直に金メダルを取りたかった。どこまでいっても、その思いを抱えながら生きていくんだろうなと思う」。3月にオマーンで行われた世界競歩チーム選手権では1時間22分52秒で優勝。オレゴンでも王者としてのプライドを示したい。

鈴木雄介(富士通)が持つ世界記録(1時間16分36秒)への思いも明かした。「世界記録に関しては地力、ペースの部分ではかなりチャンスがあるかなと思っている。来年の神戸(日本選手権)であるとか、もう少し先になるかもしれないけど、十分タイミングを見ながらトライできれば」と意欲。「日本人の鈴木雄介選手の記録なので、そこを残したままというか、そこを抜かないまま鈴木選手に引退されても困るので、しっかり早めに抜いて差し上げたい」と話した。