昨年6月から日本フェンシング協会の会長を務めるタレント武井壮(49)が3日、TBS系「サンデー・ジャポン」(午前9時54分)に生出演し、男女エペ日本代表の沖縄合宿問題について釈明し、正当性を訴えた。

「レジャー中心ながら、日本オリンピック協会(JOC)などの助成金から補助を受ける予定だった」と週刊文春に報じられたことを受け、選手、コーチへの聞き取りを進めたと説明。記事の内容について「『午後がレジャー』というのは全く当てはまっていない」と否定し「朝がハードなヨガトレーニング、その後にフェンシングのトレーニング。午後はメニュー上『フリー』と書いてあるけど、その意味合いを自由時間、レジャーと取られてしまったが、決してそうではなかった」と説明した。

事前の予定と異なる行程になっていた、とする報道に関しては、旅行業者に事前に提示していたスケジュールをその後変更したものだとし「事前に発表していたものなので、特段隠す意図も全くなかった」。予定を「フリー」と変更した理由については「屋内で練習してもいいし、ジムでフィジカルトレーニングをしてもいい。疲労がたまっている選手に関しては休みに使ってもいい。フリーの意味合いは0ではなく、0・5~1の間。決してレジャー合宿というわけではなく、その時間を自由に使っていいということ」とした。

選手がバナナボートを楽しむ様子が撮られた日は休養日だったとし「あのバナナボートに乗りに行った日が、1週間のうちに1日あった」と説明。「合宿といえど、オフの時間は必ずある。その時間をリフレッシュして過ごすのは、決して間違いではないと思う」と選手をかばっていた。

エペの日本代表は今年2月、ウクライナへの侵攻を始めた当時のロシア・カザンで合宿しており、ハンガリーへの出国後も遠征が長期化した。4~5月はジョージアなど欧州を転戦。6月はアジア選手権(韓国)があり、次のビッグイベントである世界選手権(15日開幕、カイロ)まで3週間という段階だった。

武井会長は前日の理事会後に「3週間の最初の1週目としては、リフレッシュしながらも強度を落とさない調整が大事。心身が削られるロシア滞在もあった後なので、ストレスを緩和することも必要だった」と強調していた。