大坂がツアーに戻ってくる。女子テニスで、4度の4大大会優勝を誇る世界41位の大坂なおみ(24=フリー)が、1日に開幕したシリコンバレー・クラシック(米サンノゼ)に出場する。大坂にとって、左アキレス腱(けん)を痛めた5月の全仏1回戦敗退以来の実戦となる。1日に会見した大坂は、「今は健康で、いい方向に向かっている」と、ウィンブルドンを欠場した左アキレス腱のケガは、回復していることをアピールした。

7月には、20年全米、21年全豪優勝に導いてくれたフィセッテ氏とコーチ契約を解消したことを発表。しかし、「悪い関係になったわけじゃない。今でも彼は最高のコーチ」と、仲たがいが理由ではなかったと明かした。「私は、別の新たなエネルギーが必要だった」と、発展的な解消だと強調した。今後は、以前と同様に、父レオナルド・フランソワさんが暫定的なコーチとなる。

大坂は、1回戦で、同51位の鄭欽文(中国)と対戦する。鄭欽文はまだ19歳で、今年の全仏は16強入り。4回戦では、優勝したシフィオンテクから1セット奪った新進気鋭の選手だ。両者は初対戦となる【吉松忠弘】