4大大会4度の優勝を誇る世界41位の大坂なおみ(24=フリー)が敗れた。同11位のコリ・ガウフ(18=米国)に、7本のマッチポイントを逃れる粘りを見せたが、4-6、4-6のストレート負けを喫した。

大坂は5月の全仏1回戦で左アキレス腱(けん)を痛め、6月のウィンブルドンを欠場。今大会が復帰戦だった。敗れたが「負けたけど、自信につながると思う」と前向きだった。次戦は、8日に開幕するカナダ・トロントでの大会に出場する予定だ。

決して悪い出来ではなかったが、4-6、1-5まではことごとくラリー戦で打ち負けた。大坂がどんなに振り回しても、ガウフはミスなく返球してくる。通常なら決まる球も、この日のガウフはカウンターで返した。最後は無理をする大坂に、先にミスが出た。

武器であるサーブもほとんどが返球され、エースは3本に終わった。逆にガウフに7本のエースを奪われた。第2セット途中からは、何をやっても返球されることで、さすがに集中力が落ちた。1-0から5ゲームを連取された。

4-6、1-5で0-40。3本連続のマッチポイントを握られた。しかし、ここから決して諦めなかった。大坂のメンタルが成長した証拠なのかもしれない。相手のダブルフォールトにもつけ込み、7本のマッチポイントを跳ね返し、4-5まで迫った。「試合の終盤は自分の積極性を出すことができたと思う」。ただ、あまりにも序盤の差は大きく、最後は力尽きた。