B1三遠ネオフェニックスは、強豪を相手に善戦した。昨季東地区2位の川崎ブレイブサンダースと対し、85-87で惜敗。4季連続で開幕戦を飾れなかったが、チームの成長を感じさせた。B3ベルテックス静岡は横浜エクセレンスに87-75で快勝。目標の来季B2昇格に向けて、シーズン初戦を制した。

三遠は粘り強かった。第1クオーター(Q)途中で最大12点差を許したが、あきらめない。第2Q残り5分では、日本代表SF金丸晃輔(33)の2点シュートで38-37と逆転。第3Qを67-64で終え、リードを守った。「出だしは良くなかったが、盛り返して接戦にできた。チームは守備とリバウンドはできていた」と金丸。第4Q残り3分で追いつかれ、逆転負けしたが、昨季西地区最下位のチームは成長していた。

今季から指揮する大野篤史監督(45=前千葉J監督)は「前半でリードされても、選手らは前を向いて、40分間戦い抜いてくれた」と感謝した。先月11日のB3ベルテックス静岡とのプレシーズンマッチでは、連係プレーに課題を残し、71-81で敗戦。「あれから選手個々の実力を上げるため、練習を重ねた」。格下に敗れたことが刺激になっていた。2日も川崎と対する。「リバウンドを徹底する」と指揮官。強豪撃破のポイントを握っている様子だった。【倉橋徹也】